日本経済史

ビジネスリーダーの役割(企業家たちの挑戦,2013、中公文庫)

東西革新的企業者 A・ガーシェンクロン:「相対的後進性の有利」 →これによって、遅れて近代化した国は発展するスピードが早いと示す →でも、本当? ▶可能であるが諸問題を克服する必要があり (1)対応・転換する能力が国にあるのか? (2)そもそも、先…

ソニー(日本企業の経営行動,2001、有斐閣)

事業戦略家としての技術者 1945:「東京研究所」→1958:「ソニー」 →1つの高い技術(成功要因)で世に製品を送り出す Q、どうしてソニーはそれを成し得たのか? ↪︎事業戦略家としての井深大の思考経路を辿って探求していくことで明らかにする ①井深…

川崎製鉄(日本企業の経営行動,2001、有斐閣)

はじめに 敗戦の影響:物理的・精神的に国民は混乱、とくに重工業部門では生産を自主的には決めれない ▶問い:ここからどうやって、大規模な設備投資、生産力、国際競争力の原型を気づいていったのか? 1,日本の鉄鋼業発展の特徴 1 革新的だった日本の鉄鋼…

企業家たちの挑戦「住友家と広瀬宰平」

住友家と広瀬宰平(宮本2013,企業家たちの挑戦)住友家と別子銅山 1、背景:住友家は「南蛮吹き」という秘法を伝授され、銅吹屋と銅貿易所を営んだ。その後、大阪は銅精錬業の中心地となった。住友は、複数の銅屋株と銅貿易株を所有し、特別の地位を占めた…

宮本(2013)「江戸から明治へ」

宮本(2013)「江戸から明治へ」 1、幕末・維新の経済変動−開国がもたらしたもの1−1 近代経済成長とは? サイモン・クズネッツが定義する近代経済成長とは:国民所得の増加>人口の増加によって、一人当たりの生産物が持続的に成長することを指す。 その…

間接金融から直接金融への移行:日本の江戸中期から現代までの経済史を中心に*

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ブレトンウッズ体制

国際通貨制度の変遷 国際金本位制=通貨価値を金価格に基づいて設定する制度 ↓ 1870年~WW1 1920年~30年代 結末 米国株価暴落→不況→各国自国通貨切り下げ→切り下げ予想通貨を金に兌換→1931年英国脱退 WW2後→ブレトンウッズ体制 金1トロイ・オンス=$3…

高度経済成長Ⅱ-成長の足跡と景気の波-

在庫循環 設備投資により景気が上昇→最初は、売れ行きが好調→製品在庫の減少→増産→売れ行きが減少してくると→倉庫に在庫が積みあがる(意図せざる在庫投資)→極点→景気が下降→生産の減少(在庫調整)→景気の上昇 朝鮮戦争(ちょうせんせんそう、1950年6月25…

高度経済成長

高度成長の20年 ①1955年~1973年=高度経済成長 消費指導→投資指導1955 ②実質10%の成長が20年続く。東アジアと違う点は、日本の場合は戦前に成長していた点である。なので、再スタートのであった。 ③1人当たり所得1万ドル=成熟段階→うまく卒業することが課…

帝国主義の成立と発展

循環の形態変化 イギリス→アメリカ・ドイツ 軽工業→重工業 意味 世界の工場であるイギリス資本主義の工業独占を揺るがし、その地位の低下、さらに軽工業基軸から重工業基軸へと転向が進行した。このような構造転換にイギリスは対応しきれないために、不況か…