プロ論「プロテスタンティズムの精神と資本主義の精神」
近代資本主義の萌芽は、オリエントや古典古代とは違って、徹底的に資本に敵対的な経済学説が公然と支配してきた地域に求めねばならない。
中国・インド・ギリシャ・ローマは自由であったが、歴史上、近代資本主義は生まれてこなかった。
→これらの国々で近代資本主義が成立した。
→つまり、
Q)これらの国々の経済倫理が発展に貢献したのではないか?
→それは「禁欲的な倫理」→内面から推し進める「資本主義の精神」
DEF:資本主義の精神
産業経営的資本主義{合理的な経営、利潤追求、大量現象}
→修道院内での世俗外的禁欲が、世俗内へと波及する。
Q)いかにして、修道院内から外へと広まったのか?
A)多様な徳性を1つの統一した行動システムにまで、まとめあげているような「エートス」が、社会全体で醸成される。
DEF:エートス{倫理的雰囲気、思想的雰囲気}=資本主義の精神↔伝統主義の精神{過去基準}
Q)いかにして伝統主義の精神→資本主義の精神へと移行したのか
A)宗教教育により倫理の転換点を迎えた
Q)世俗外から内へどうやって広まったか?
A)教会、信団(自由意志に基づいて)が、互いに絡み合う→中間組織を形成し、天職義務=禁欲ー教育ーが広まる
近代資本主義の成立過程
- 都市から農村へと労働者が移動する
- 生産し、利益を獲得する
- 目的は禁欲的に仕事をすることなので、お金儲けではない
- したがって、お金は余るわけである
- しかし、仕事は継続する
- また、お金が余る
- 隣人愛のために、お金を寄付する
- 合理的産業経営へとつながる資本へ変化する
- やがて、資本主義の社会機構が成立する
- 彼ら=労働者は、やがて、その社会機構の中に強制的に組み込まれ、労働をして生活することをよぎなくされる。